本研究は、イギリスのキャリア形成と雇用可能性向上の政策領域において、地域社会との協働を図りながらどのような支援システムを構築するか、またその機能がどれだけ実効性を持つかについて明らかにすることを目的とし、文献調査およびイギリスでの訪問調査によって課題の現状を把握した。 その結果、各学校では自校の責任下で地域との連携を一任され、これまでのパートナーシップ体制が弱化したことが確認できた。また、成人と排除のリスクの高い若者の支援についても国の直接支援領域は縮小し、支援サービスの階層性が大きくなったことが明らかになった。
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