イギリスとフランスの複数都市の学校を訪問し、インタビューを含む調査を実施した。移民に対する教育政策は、2010年以降に大きな転換が両国で見られた。イギリスでは、エスニック・マイノリティに対する学習支援のための補助金が終了し、多くの公費維持学校がアカデミーへと移行した。フランスでは、新規入国者の受入れは、通常学級に開かれた単位での受け入れへと改正された。このような教育政策の変化と、増え続ける移民の子どもの学習支援について、二国の政策と実態を比較し、学校教育における多様性への配慮について、ヨーロッパ諸国が直面する課題を検討するための資料を蓄積することができた。
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