「色彩」に関する心理的側面は相当研究が進んでいることに対して、「形態や配置」に関する感性的理解の検討は十分とはいえない。「構成」や「レイアウト」の手法は、先天的センスが優先するものとして、いわばブラックボックス化して受けとられてきた。本研究では(1)諸文献をもとに形態や配置に関する心理的検討をおこない、美的形式原理と造形用語相互の関係を明らかにした。(2)それらの用語に関して心的構造を解説した平易なテキストを作成しその教育的効果を検証した。(3)また、iPadのアプリを試行して描画や構成のアナログに替わりうる新たなトレーニング方法としての可能性を検証した。
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