本研究は、インドネシアのガムラン音楽文化を事例に、音楽・舞踊・楽器をリンクさせた教員養成における実践的な教育プログラムの開発を目指したものである。具体的には、国内外のガムラン専門家と協働して、①ガムラン音楽および舞踊や衣装の着付けの体験学習、②楽器学を応用した楽器のメンテナンス実習とそのドキュメンテーション、③古典曲と現代曲による「動態」としてのガムラン音楽文化のレクチャー・デモンストレーションを実施し、検証した。その結果、音楽・舞踊・楽器をリンクさせることで、文化的・社会的背景を踏まえて「音楽文化を身体で学び教える学習」が深められることが明らかとなり、大きな成果があった。
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