研究課題
最終年度では、福島の国語科教育ネットワークの中核と位置付けた「福島国語の会」の小学校部会を11回、中学校部会を9回、高校部会を6回開催し、述べ582名の参会者を集めた。福島国語の会では、互いの実践を交流し合い、新しい教材開発を進め、そのネットワークを強固なものとした。また、国語科内容学の構築として、小学校、中学校、高等学校、地域教育において、それぞれ典型となる協働実践を提案することができた。具体的には以下のとおりである。①小学校において、被災からの復興を題材とした作品を扱った単元開発を行い、その実践を発表した。②中学校の古典学習において、大学教員と附属教員の協働研究を発表した。③高等学校において東日本大震災を基にした教材研究を行った。④地域教育の一環として、地元の子どもたちを集めた漢字の学習講座を実践した。これらの研究成果を福島大学国語教育文化学会誌『言文』や『人間発達文化学類集』、『福島大学地域創造』にて紙面発表している。本研究の目的は、東日本大震災後の福島の国語科教育モデルを構築することにあった。そのプロジェクトを遂行するために、県内の教員が情報共有できる「福島国語の会」を発足し、4年間では全85回述べ1,769名の参加によってその定例化を図ることができた。また、構築されたシステムを活用し、地域密着型の国語科教育学、国語科内容学の一部を構築した。具体的には、福島大学国語教育文化学会にて3回の国語教育実践交流会を開催し、その実践研究を発表するとともに、福島における国語科内容学の構築として単元開発を行い、その成果を「東日本大震災後の福島における国語科教育モデルの構築(Ⅰ)(Ⅱ)」等で提案した。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (2件)
福島大学総合教育研究センター紀要
巻: 第26号 ページ: 7-14
地域創造
巻: 第30巻第1号 ページ: 19-30
巻: 第30巻第1号 ページ: 3-17
人間発達文化学類論集
巻: 第27巻 ページ: 74-88
巻: 第28号 ページ: 45-60