コミュニケーションツールとなる作陶方法を研究し、教育プログラムとして実施した。1例目「結の器プロジェクト2015~2017」では、つくば市民・福島第一原発事故による避難市民・大学生が緩やかにつながるために、市民・避難市民・学生と協働で作陶ワークショップの企画運営を行った。2例目「関彰商事社員研修、焼き物座談会」では、社員研修の場を通じて、コミュニケーションツールとなる作陶ワークショップの企画運営を行なった。3例目「植木鉢プロジェクト2015~2017」自由学園幼児生活団幼稚園の協力を得て、美術系大学生が6歳児に植木鉢制作を指導する教育プロジェクトを実施した。4例目「学年を越えた協働制作・つくさま2016」大学3年4年生がチームを組んで型成形技法を使用して協働で作陶を行い作品を制作し展覧会を企画し発表するまでの教育プログラムを実施した。5例目「IIIS医療医科学系研究者と大学生の作陶ワークショップ2015」筑波大学医学系研究者と筑波大学芸術系学生とが協働で作陶ワークショップを企画運営を行った。筑波大学に新設された医学医療系研究を行う研究棟(平成27年に完成・IIIS国際統合睡眠医科学機構新研究棟)に設置する陶造形によるアート作品を制作工程から完成まで体験する教育プログラムとして活用した。計9企画の教育プログラムを実施した。今後の研究課題としてプロジェクトの教育プログラム効果とワークショップ実施効果の検証を行うためにアンケートを試作した。企画運営を行った学生とワークショップ参加者にプロジェクト実施前と実施後に調査を行い、教育効果・コミュニケーション能力の改善、問題解決能力の獲得、協働ワークショップの効果などの観点から実施効果を分析し、今後の課題や改善すべき問題点をまとめた。研究成果を齋藤敏寿研究室プロジェクト紹介ページにて教育プログラム実施報告として公表した。
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