研究課題/領域番号 |
15K04406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
森田 香緒里 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (20334021)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 言語発達 / 作文 / 相手意識 / レトリック / カリキュラム / 国際比較 |
研究成果の概要 |
本研究は、児童生徒の言語発達とレトリック研究を融合した作文カリキュラムの開発を目的としている。研究成果として3点挙げる。(1)日本と英国の児童の作文を、相手意識及びコミュニケーション方略の発達という観点から比較・分析した。その結果、日本人児童の方が多様なコミュニケーション方略を用いること、また作文に表れる相手意識が、表記レベル・語レベルに集中していることを明らかにした。(2)この結果に基づき、文構成レベルの作文力育成に焦点化した作文カリキュラムを構想した。特にレトリック研究に基づく欧州の作文カリキュラム「プロギュムナスマタ」に着目し、要約・構成に関わる作文指導法を開発・検証した。
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自由記述の分野 |
国語科教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義を2点挙げる。(1)日英2国間で児童作文の比較分析を行った結果、日本人児童の方が、英国人児童よりも読み手に配慮し、読み手に伝わるような書き方を様々に工夫していることがわかった。書き言葉におけるコミュニケーション能力の違いが国際比較によって明らかになった。(2)レトリック研究に基づき開発された欧州の作文カリキュラム「プロギュムナスマタ」に着目し、「要約」「構成」に関わる作文指導法を開発・検証した。レトリック研究の知見を取り入れることで日本の作文カリキュラムに系統性を与え、かつ(1)で得た児童のコミュニケーション能力の実態と発達に対応させることを意図した。
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