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2018 年度 実績報告書

学習者の実態調査に基づく左利き者に有用な書写教材及び授業開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K04419
研究機関信州大学

研究代表者

小林 比出代  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10631187)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード書写教育 / Handwriting / フランス / 学習指導要領 / Cursive writing / 文字学習入門期 / 書字スタイル
研究実績の概要

フランスは、基礎学力を重視する指針から国語力の体系的な育成を目指す点でイギリス(前々年度(2016年度)研究調査のため訪問)と共通する。前年度、すなわち本研究の3年目にあたる2017年度には、フランスでの学習指導要領及び Handwriting の教師用指導書やテキストは、左利きの児童への学習指導をどのように扱っているのか調査検証するために、フランスに赴き文献を収集した。
本研究の4年目にあたる2018年度は、フランスにて蒐集した文献、具体的には、フランスの書字教育に関する指導書やテキストに関する考察を試みた。研究結果は関係学会にて口頭発表を行い、査読を経て学会誌への掲載が決定した。
フランスには、日本と同様に、全国的な教育課程に関する基準として、国の定める学習指導要領(programme)がある。当該の論考では、1989年「ジョスパン法」により学習指導要領が一貫して定められた1995年以降の『初等学校学習指導要領』の変遷と内容を、「言語とフランス語の習得」に着目しながら大まかにまとめた。また、フランスには教科書検定が存在しないが、各出版社は学習指導要領に準拠して作成した教科書を発行している。教科書の販売に特化した店舗を持つ、1888年創設の GIBERT JOSEPHにて、書字教育に関する指導書ないしはテキストとして高い販売部数を誇る書籍をご紹介いただき、これらの分析検討を試みた。
さらには、本研究の2年目にあたる2016年度に実施した実験、すなわち書字行為に際しての利き手と脳活動との関係についての、NIRSによる脳活動の計測及び解析データのさらなる蓄積と検証に努めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 現代フランスの書字教育に関する基礎的研究 ―書字教育の目標と文字学習入門期に先習する書字スタイルに着目して―2019

    • 著者名/発表者名
      小林比出代
    • 雑誌名

      書写書道教育研究

      巻: 33 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『HANDWRTING OF THE TWENTIETH CENTURY』から読み解くナショナルカリキュラム制定直前後のイギリスにおける Handwriting の教育の実状2019

    • 著者名/発表者名
      小林比出代
    • 雑誌名

      信大国語教育

      巻: 29 ページ: -

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 現代フランスの書字教育に関する基礎的研究 ―書字教育の目標と文字学習入門期に先習する書字スタイルに着目して―2018

    • 著者名/発表者名
      小林比出代
    • 学会等名
      第33回全国大学書写書道教育学会
  • [学会発表] 脳生理学的見地から考察する非利き手での書字活動2018

    • 著者名/発表者名
      小林比出代
    • 学会等名
      第28回信州大学国語教育学会

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公開日: 2019-12-27  

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