社会科副読本の使用実態と効果的な活用法を明らかにするために,長野県内の小中学校用の25冊の副読本を収集し,内容分析を行った。以下の4点が見いだされた。(1)編集者・発行者・使用される教科の視点から,社会科の副読本には多様性が認められる。(2)想定される学習形態の類型には「資料集型」「読み物(トピック)型」「教科書型」「学習帳型」「混合型」などがある。(3)タイトルと内容に独自性を含むものがある。(4)副読本に含まれる全学習問題973個の分析から,学習問題として「具体的事実」「関係・比較」「一般化・説明」「予想・説明」「価値」「学習者」「学習活動・作業」の7類型が見いだされた。
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