研究課題/領域番号 |
15K04424
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
吉本 敏子 三重大学, 教育学部, 教授 (60191053)
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研究分担者 |
小川 裕子 静岡大学, 教育学部, 教授 (20136154)
星野 洋美 常葉大学, 教育学部, 教授 (50267845)
室 雅子 椙山女学園大学, 教育学部, 准教授 (50329645)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 家庭科教育 / 課題解決ができる力 / 能力論 / 調査の設計 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日常の具体的な場面を想定し課題解決ができる力を把握しようとするPISA型の調査を設計・実施し、知識や技能を活用して課題解決ができる力が身についているかを把握することである。 平成27年度の研究の実施計画は、①家庭科教育における能力論の整理、②能力論に基づく2013年調査の課題整理、③新たな調査の設計、を行うことであった。研究を進めるにあたっては、3回の研究会の他に日本家庭科教育学会や日本家庭科教育学会東海地区会参加時の打ち合わせや、日常的なメールのやり取りを通して、研究の推進に務めた。 研究の内容としては、まず、調査設計の基盤となる家庭科教育における能力論について資料を基に検討を行った。国立教育研究所の「21世紀型能力」の枠組みを参考に、これまでの調査の枠組み(能力の捉え)を見直したり、用語の使用についての確認を行った。また本研究テーマ「生活場面で実践できる力の実態と課題」と同じ研究テーマで行った2013年調査のまとめとして報告書を発行するとともに、日本家庭科教育学会にて3つの報告をしたことによって、2013年調査の課題整理がきちんとでき、研究者間での課題の認識が共有できた。さらに平成28年度に予定している新たな調査の設計については、調査票の設問の見直し、全体の構成や質問数について検討を重ねた。現時点では、調査票、分析方法、調査対象者などを検討中であるが、5月中には平成28年度の調査のための準備がすべて整う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度に予定していた①家庭科教育における能力論の整理、②能力論に基づく2013年調査の課題整理は予定通り進めることができた。③新たな調査の設計については、平成28年度に調査を行う予定で調査の設計を行っているが、調査票の完成予定は5月であるため、当初の予定より少し遅れている。合わせて調査にかかる倫理審査を受ける準備をしており、これは予定外であり、さらに多少の時間がかかる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、当初の予定通り調査の実施、調査結果の分析とまとめを行う予定である。また、分析作業の進捗状況に応じて調査結果をまとめ、日本家庭科教育学会等における研究報告の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度の予算額分をきちんと使い切る予定で調整をしようとしたが、少額の残金が出てしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は調査の実施と分析にお金がかかると思われるので、全体の金額に加えて有効に使用する予定である。
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