研究課題/領域番号 |
15K04424
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
吉本 敏子 三重大学, 教育学部, 教授 (60191053)
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研究分担者 |
小川 裕子 静岡大学, 教育学部, 教授 (20136154)
星野 洋美 常葉大学, 教育学部, 教授 (50267845)
室 雅子 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (50329645)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 家庭科教育 / 実践力 / 学力把握 / アンケート調査 / 21世紀型能力 |
研究実績の概要 |
平成30年度(研究期間1年延長)は、6月、8月、11月、3月の4回の研究会を開催した。本研究は、日常の具体的な場面を想定し課題解決ができる力を把握するための調査を設計・実施し、知識や技能を活用して課題解決ができる力が身についているかを把握することを目的としている。平成30年度の研究活動では、昨年度行った調査のデータを集計し、基礎力、思考力、実践力の定義に基づき、能力の定着の状況を分析した。家族・家庭生活、食生活、消費生活・環境の領域については、平成30年度日本家庭科教育学会例会(平成30年12月9日開催、於東京学芸大学)にて、その成果として3つの口頭発表を行った。3つのテーマは、「家族・家庭生活の学習による能力の育成―生活場面で実践できる力の実態と課題―」「食生活の学習による能力―生活場面で実践できる力の実態と課題―」「消費生活と環境の学習による能力の育成―生活場面で実践できる力の実態と課題―」である。また、食生活に関する内容は「生活場面で実践できる力の実態と家庭科教育の課題―食生活の学習における能力の育成―」というテーマで論文を発表した(常葉大学教職大学院研究紀要第5号 2019)。 本研究は、当初の目的通り調査を実施し分析した結果、調査対象とした領域・内容によっては十分な能力が身についていないことが明らかになり、家庭科教育の内容や学習の仕方に関する課題が把握できた。ただし、現段階ではまだ研究の成果として全体がまとまっていない。今後の研究計画としては、令和元年度日本家庭科教育学会第62回大会(令和元年6月29日~30日、於金城学院大学)にて、「生活場面で実践できる力の実態と課題―住生活の学習に関する能力の育成―」を発表する予定である。また令和元年9月発行予定で研究報告書をまとめつつあり、今後関係各所に配布する計画を立てている。
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