研究課題/領域番号 |
15K04438
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
篠原 陽子 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50335832)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 持続可能性 / 家庭科 / 衣生活 |
研究実績の概要 |
研究初年度は,研究に必要な資料等を調査し,収集・整理したうえで,分析シートを作成することが目標であった.この目標達成のために,次に示す計画のとおり研究を進めた.①被服学の国内外の学術書ほか,関連する資料を調査・収集した.②関連する研究の動向を把握するために、日本家政学会ならびに日本教科教育学会に参加し,必要な資料を収集すると共に,参加している研究者に研究に関する指導・助言を受けた.③収集した資料を整理し,分析シートを作成した.④ここまでの研究成果をまとめ,IFHE国際家政学会で報告するための要旨を作成し(※審査制度有り),受理され,平成28年度にポスター発表が決定している.本年度の研究成果は,学会発表1件:ESD(持続発展教育)を視点とした家庭科衣生活領域内容開発-被服の紫外線遮蔽効果と着方-,日本教科教育学会第41回全国大会,(2015年10月25日,広島大学)を行った.また,学会誌掲載2件:衣服の保健衛生的快適性・動的快適性に関わる「衣服の肌ざわり」を調べる実験の開発-ESD(持続発展教育)を視点とした家庭科教育内容開発-,日本教科教育学会誌,審査有,第38巻,pp.1-9(2015),中学校家庭科衣生活領域におけるESD授業実践研究―洗濯の学習における持続性概念獲得と中学生の意思決定―,日本教科教育学会誌,審査有,第38巻,pp.11-22(2016) を学会誌に発表することができた.これらの成果から,被服学ならびにESD(持続発展教育)の視点から家庭科衣生活領域の教育内容を捉え直し,再構築することができた.今後詳細に検討し,次年度以降の研究に活かし,さらに研究を進めていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究は,採択前から取り組んでいた研究テーマであり,一定の基礎的研究成果があったため, 当初計画以上に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度(2年目)は,研究計画に従い,前年度に収集した学術書ならびに学術雑誌等から,持続可能な衣生活を構築するために必要な概念・要素を抽出し,整理する。①不足している資料等を前年度より継続して収集し,整理する。②事実分析研究の手法に基づき、被服学の体系に沿い学術書を分析し、持続可能な衣生活を構築するために必要な要素を抽出、整理する。③関連する研究の動向を把握するために、日本教科教育学会に参加し、必要な資料を収集すると共に、参加している研究者に研究に関する指導・助言を受ける.④研究成果をまとめて、IFHE国際家政学会の報告ための英文原稿を作成する。⑤IFHE国際家政学会で研究成果を報告すると共に、関連する研究の動向の把握、資料の収集、参加している研究者に指導・助言を受ける。⑥International Journal of Curriculum Development and Practice(Japan Curriculum Research and Development Association)に投稿する.
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次年度使用額が生じた理由 |
IFHE国際家政学会(2016大会)に2件の発表を投稿し,審査の結果,2件のポスター発表が受理された.当初予定では,1件の発表を想定して予算計画を立てていたため,予算不足が予想された.追加分の発表準備に関わる経費として,平成28年度予算に残した.
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年8月,韓国太田市にて開催されるIFHE国際家政学会のポスター発表準備に関わる経費として,使用する.
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