研究実績の概要 |
研究第二年度(平成28年度)の目標は,前年度に収集した学術書ならびに学術雑誌等から,持続可能な衣生活を構築するために必要な概念・要素を抽出し整理することであった.その実施状況は,①事実分析研究の手法に基づき,被服学の体系に沿い学術書を分析し,持続可能な衣生活を構築するために必要な概念を抽出した.②関連する研究動向を把握するため学会に参加し,資料ならびに情報収集を行うとともに,他の研究者から研究の助言を受けた.③研究成果をまとめて,2016年国際家政学会(IFHE)韓国大会で発表した;「Life Cycle Inventory Analysis for Sustainable Wardrobe Management; Effect and development of a worksheet for foreground data analysis」(International Federation for Home Economics XXⅢ, World Congress, Korea,Poster, p.228,2016,単著,査読付),「Research on Content Development for Environmental Education in Home Economics from the Perspective of ESD through an Analysis of American Guidelines (Pre K-12)」(同p.233,2016,共著,査読付).さらに,同国際学会の年次大会(アイルランド)で「Development of Life Cycle Inventory Analysis for Sustainable Wardrobe Management:Required conditions of Foreground data」」(2017.3,単著,査読付)を発表した.その際,海外の研究者の発表を聴講し,世界の研究動向を把握した.これまでの研究の成果を論文にし,「中学校技術・家庭科衣生活領域におけるESD授業実践研究-洗濯の学習における持続性概念獲得と中学生の意思決定-」(日本教科教育学会誌,第38巻第4号,pp.11-22,2016,単著,査読付),「布の水移動特性に関する教育内容開発「湿気の通しやすさ-ESD(持続発展教育)を視点とした家庭科教育内容開発研究-」(日本教科教育学会誌,第39巻第2号,pp.37-49,共著,査読付)を学会誌にて発表した.
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