研究課題/領域番号 |
15K04439
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大橋 功 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70268126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 知覚と表現 / 視覚型 / 非視覚型 / 触覚型 |
研究実績の概要 |
1.基礎資料の整理:先行研究については、Victor Lowenfeld“THE NATURE OF CREATIVE ACTIVITY”W.Grey Walter“The Living Brain”、知覚とイメージに関する資料の収集と整理を行った。また、すでに収集している調査資料(幼児、中学生、大学生の「歯磨きの絵」)の整理を随時行って来た。 2.国内事例の収集(調査):(1)5歳児の「歯磨きの絵」の収集(調査)は、平成27年6月15日、せんだい幼稚園(鹿児島県薩摩川内市)にて事前調査。8月5日、同園において、アノト式デジタルペンによる調査を行った。さらに、平成28年3月7日、山手保育園(岡山県総社市)においてアノト式デジタルペンによる調査を行った。(2)その他、大学生の「歯磨きの絵」の収集については、平成27年10月1日,5日に岡山大学教育学部小学校コース学生約80名を対象に実施、また、国内学会、研究会等で関係資料の収集等を行った。 3.台湾の事例の収集(予備調査):平成27年度の予備調査は予定していた期日前に台湾南部で大地震があり平成28年度に延期。事前打ち合わせと予備調査は、平成28年5月21日~24日にかけて台湾高雄、台中、台北において行う。 4.収集した事例の分析・検討:収集した事例を「知覚と表現の関係による分類の仮説」に基づき分析・検討し、その中間報告を第64回日本美術教育学会静岡大会(8月11日,MOA美術館)において「知覚と表現の関係に注目した「表現タイプ」の分類について-幼児、中学生、大学生の「歯磨きの絵」を通しての検討-」として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究資料の収集、事例調査(資料収集)については予定通りに進展している。また、幼児期の子供への調査方法として、アノト式デジタルペンによる筆跡記録を試みることにしたが、27年度は、必要数全部では無くシステム構成の検討のため、半数(デジタルペン20本)による実験に留める予定であった。実験の結果いくつかの課題が判明したが、概ねその解決の目処が立ったので、予定を前倒しし、残りの20本を追加購入した。 一方平成28年度に予定している台湾での調査の研究打ち合わせのため渡台を27年度中に予定していたが、台湾南部での大地震の為中止、次年度に持ち越すことになった。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は当初の予定通り、事例分析・検討を継続。とりわけ「歯磨きの絵」の作品資料のみではなく、制作過程記録の分析を中心に行う。また、27年度実施できなかった台湾への事前調査・打ち合わせを28年度5月中に行い、本年度予定していた9月以降に本調査を実施する。また、授業モデル基礎研究・一次モデルの開発に関しては「歯磨き」以外の事例との関係などを検討した後に「多様な知覚刺激の配慮型」の授業モデルを策定し、そのモデルに基づく授業・保育を国内研究協力校園において実施し、その事例検討を行う。27年度実施の研究成果に加えて、台湾での事前調査、及び授業モデルについて研究経過を第65回日本美術教育学会滋賀大会(平成28年8月10日または11日)で報告する予定である。
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