研究実績の概要 |
1.日本・台湾・米国での事例収集と比較検討:2016年度の台湾に加え、2017年4月28日から5月4日にかけて、Boston Children’s Museum 及びバーモント州Sharon小学校において、研究協力について依頼、またSharon小学校においては、直接児童を対象に事例収集を行った。その後、Boston Children’s Museumでは継続して2018年3月末までに71事例を収集していただいた。その上で、これまで国内・国外(台湾、米国)で収集した5歳児から成人にいたる事例の分析から明らかとなった新たな課題を踏まえて授業モデル開発の基盤を確立させた。 2.授業モデル(一次)の検証と改善・完成:一次モデルの検証実験を行い、それぞれの効果や問題点の抽出を行った。その後、国内の研究協力校園において、「多様な知覚刺激配慮型一次モデル」による「実践的検証」を行う予定であったが、上記検証実験において新たな課題見つかったため、その点について精査のうえ、授業改善に視点を置いた要点を整理し直し、平成30年度中に授業改善ガイドを完成させる。 3.収集した事例の分析・検討をふまえた最終的考察と成果公開:これまでの国内、台湾、さらに米国において収集した事例の分析・検討をふまえた考察を行い、日本美術教育学会での口頭発表に加え、国際美術教育学会InSEA2017(Daegu,KOREA)において研究成果の報告を行った。さらにその後の検討を加えた最終考察を行った。その成果は、平成30年度に開催される第67回日本美術教育学会学術研究大会において口頭発表、その後論文として投稿を予定している。さらに、完成させた授業改善ガイドの普及をめざすための成果物をペーパーベースとウェブ上の両方において刊行し公開するための準備を進めている。
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