研究課題
本研究では,これまで米国を中心とした欧米の技術科教育の実態調査を踏まえて,授業の設計・実践・評価を具体化するためのカリキュラムの開発を行い,学術論文としても発表してきた。具体的には、Plan-Do-See(計画―活動―達成)による生徒の学習過程の把握や学習支援表や学習状況チェック表等を用いたWeb 制作の実践授業を通して教育内容と方法の両面における学習支援のシステム化を行った。これまで構築した考え方を他の題材にも広げて提案内容の普遍性を検証し,システムズアプローチによる技術科教育の授業の設計・実践・評価の手法を確立する。今年度の海外調査では,ニュージーランドで開催されたTENZ/ICTEConference2017および米国のミシシッピー流域技術教師教育会議に参加し,海外の技術科教育の調査を継続した。国内調査では, 日本産業技術教育学会に参加し,また学会誌に掲載されている技術科教育の内容と方法に関する論文および学会の研究委員会が作成した技術科教育の理念,内容および方法を調査・整理した。実践授業では,得られた調査結果を基に,研究代表者および研究分担者が独自に開発した生徒の視点で学習過程を捉える学習支援のシステム化の手法を用いて, PDCA サイクルを取り入れたシステム思考により,新しく学習支援表を設計し佐賀大学教育学部代用附属城西中学校での実践授業を行った。授業設計や改善に必要なPDCA サイクルで年間指導計画や単元計画を立て,本時の授業の評価において改善点を確認した。また,授業設計に際しては,技術分野の学習目標を単に題材に着目するのではなく,すべての制作・製作学習・育成学習に共通する4 段階で捉え,上記の構想→設計→製作→評価の大きな流れの中に,生徒一人ひとりの個別の学習過程としての計画→活動→達成のスパイラルを設定し,さらに学習支援表を構築した。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (5件)
佐賀大学教育実践研究
巻: 第36号 ページ: 41-62
The Twelfth International Conference on Digital Information Management (ICDIM 2017)
巻: ICDIM 2017 ページ: 12-14
TENZ-ICTE 2017 conference in New Zealand
巻: TENZ-ICTE 2017 ページ: 121-133
巻: TENZ-ICTE 2017 ページ: 303-314
巻: 第35号 ページ: 85-99
巻: 第35号 ページ: 111-120
巻: 第35号 ページ: 121-128
巻: 第35号 ページ: 129-133
巻: 第35号 ページ: 135-140