研究実績の概要 |
27年度では予定していたうち次の活動をおこなった。理論的な研究については、基礎となる対話主義授業論(dialogic pedagogy)について、文献探索、レビューをおこなった。その中で主体-世界-他者からなる三項関係の重要性が明らかになり、アートの制作過程もそれを用いて記述できる可能性が見えてきた。 データの取得については以下の3箇所でおこなった。まず主要な研究サイトとしての岐阜県下I幼稚園におけるデータ取得を、6,7月のそれぞれ1日(研究協力者による)、さらに8月の4日間(研究代表者、協力者2名)、および11月の1日(研究代表者)におこなった。さらに副次的なデータ取得として、福岡県のF中学校での小学生の絵画教室の観察を8月の3日間に、研究協力者1名とでおこなった。もう一つ副次的なデータ取得として、長野県のN小学校での美術の授業実践を5,10,11月の3回、それぞれ1日研究協力者1名とおこなった。なおN小学校分の旅費について、科研費からの予算支出は研究協力者分のみである。 国外でのデータ取得については、4月にアメリカ、ニューヨークで、小学校を見学した。なおこのための旅費などは科研にからではなく、大学の予算による。 海外の研究者との研究打ち合わせについてはMatusov(University of Delaware),Ferholt(City University of New York), Marjanovic-Shane(Chestnut Hill College) と4月におこなった。このための旅費などの予算も、上と同様大学からの予算による。 成果発表については、上記3大学での研究集会や授業で本研究の報告をしたほか、7月にカナダ・バンクーバーでの想像教育についての学会で理論面についての研究発表をおこなった。これらの旅費などの費用も、大学の予算による。
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