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2018 年度 実績報告書

グローバル時代における家庭科教育での多文化共生教育の推進

研究課題

研究課題/領域番号 15K04459
研究機関金城学院大学

研究代表者

上野 顕子  金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (20350952)

研究分担者 伊藤 葉子  千葉大学, 教育学部, 教授 (30282437)
星野 洋美  常葉大学, 教育学部, 教授 (50267845)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード中学校 / 技術・家庭科 / 家庭分野 / 多文化共生 / 学習指導案 / 教材 / 手引書
研究実績の概要

2018年度は、計画していた以下3つのことを実施した。
1つは、2016年度において、カナダの食文化に関する家庭科教育における多文化共生教育の事例から学んだことを元に、日本の中学校技術・家庭科家庭分野で実施できるよう学習指導案と教材を考案した。2017年度には、食生活の内容で授業を行ったため、2018年度は衣生活および住生活の内容を扱った。具体的には、衣生活では「世界の民族衣装から衣文化を考えよう」、住生活では「世界のトイレから住環境や生活文化を考えよう」をテーマとした。日本の中学校技術・家庭科家庭分野の教員の協力を得て、これらの学習指導案と教材で授業を実施し、汎用性を確認した。
2つ目は、2017年度に実施した中学校技術・家庭科家庭分野での食生活に関する授業実践の研究結果のうち未発表部分について、2018年7月に開催された日本家庭科教育学会第61回大会にてポスター発表を行った。愛知県、静岡県、千葉県にある4つの中学校で行った授業で、「授業を受けて考えたこと」として生徒たちが書いた自由記述回答をKHcorderにて分析した。そこから、他の国の文化につながる生徒数やつながる文化に違いがある4校すべてで、他文化への肯定的関心や多様性に関する自由記述回答があったことがわかった。
3つ目は、4年間の研究成果を元に、「グローバル時代における家庭科教育で多文化共生教育を実践するための手引き」を作成した。「授業前に望まれる取り組みや支援」、「多文化共生の授業づくりのポイント」、衣食住の生活に係る多文化共生の学習指導案とワークシートや資料などの教材、「授業実践後にできること」を手引書としてまとめた。日本家庭科教育学会会員、愛知県小中学校連盟、愛知県総合教育センター、千葉県教育委員会、静岡県中学校家庭分野研究会等、関係教育機関等に配布した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Instructional Activities of Multicultural Education in Canadian Home Economics: A case of Secondary School Education2018

    • 著者名/発表者名
      Akiko Ueno, Yoko Ito, Hiromi Hoshino
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 61(2) ページ: 71-82

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 外国につながりのある子供たちのキャリア形成の実態と課題 -公立小中学校に在籍する日系人児童生徒に着目して-2018

    • 著者名/発表者名
      星野洋美
    • 雑誌名

      常葉大学教職大学院研究紀要

      巻: 4 ページ: 29-41

    • 査読あり
  • [学会発表] 多文化共生の視点を導入した中学校技術・家庭科家庭分野における食文化の授業 -授業後の自由記述回答のテキスト分析-2018

    • 著者名/発表者名
      上野顕子,星野洋美,伊藤葉子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第61回大会
  • [学会発表] 外国につながりのある子どもたちのキャリア形成の実態と課題2018

    • 著者名/発表者名
      星野洋美
    • 学会等名
      日本学習社会学会第15回大会
  • [図書] グローバル時代における家庭科教育で多文化共生教育を実践するための手引き2019

    • 著者名/発表者名
      上野顕子,星野洋美,伊藤葉子
    • 総ページ数
      14
    • 出版者
      株式会社カミヤマ

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公開日: 2019-12-27  

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