研究課題/領域番号 |
15K04460
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研究機関 | 皇學館大学 |
研究代表者 |
杉野 裕子 皇學館大学, 教育学部, 准教授 (10556640)
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研究分担者 |
飯島 康之 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30202815)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | プログラミング / 図形概念 / LOGO / 教材開発 / 平行四辺形 |
研究実績の概要 |
平成27年度に完成させた学位論文「プログラミングを活用した図形概念形成についての研究」を,著書として,風間書房から出版した。研究項目は,学位論文にも挙げたように,3点である。①プログラミングと図形概念形成の関係性について先行研究をもとに明らかにし,プログラミングの意義についての独自の理論を構築すること。②児童のためのプログラミング用教材コンテンツを開発すること。③コンテンツを用いた授業実践によって,図形概念形成に関わる活動を抽出すること。 授業検証は,小学校4年,「平行四辺形」で,単元内に位置づけた実践をした。プログラミングの導入を既習の長方形描画で行った後,平行四辺形の描画にとりくませた。この過程で,児童は,平行四辺形の向かい合う辺の長さと角の大きさが等しいことを理解していった。平行四辺形のひとつめの角度を60度にして描画が出来た後,角度を50度にした場合の検証も試みたところ,ふたつめの角度の求めかたについて,いろいろな方法で考える児童の意見が出た。この授業については,日本数学教育学会全国大会において発表をした。 また,日本数学教育学会秋期研究大会において,「図形の縮小」をするためのコンテンツと授業実践について発表をした。 ICME13(国際数学教育学会)において,ポスター発表を行い,LOGOプログラミングを現行のユークリッド幾何で使用する教材コンテンツとその授業の実際について周知活動をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度には,小学校高学年(5年・6年)での実践を行ったため,平成28年度では,研究協力者である小学校教諭の担当学年である4年生での「平行四辺形」の授業検証を行った。そのための教材コンテンツも開発した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,まだ検証を行っていない,小学2年・3年での授業実践を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の授業検証回数が予定より少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度において,授業検証を行う予定である。
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