研究課題/領域番号 |
15K04481
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
松藤 みどり 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30271464)
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研究分担者 |
大塚 和彦 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (80331304)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | CAN-DOリスト / 外国語活動 / ALT / CEFR |
研究実績の概要 |
8月に聴覚障害英語教育研究会に参加し、都立中央ろう学校の「コミュニケ-ション英語Ⅲにおける文構造を考えながらの英文読解」および千葉聾学校支援部の「通常の学級における きこえにくい子どもの外国語活動」の2件の発表を中心とした協議に参加し、近年大学進学に実績を示す聾学校高等部の高い目標設定と通常の小学校に在籍する難聴児の困り感を知り、CAN-DOリストの作成に幅を持たせる必要を感じた。 研究会の翌日には本研究のための研究協議会を開催し、研究協力者8名を招聘して最初の会合を開いた。文科省の最初の構想をもとに、研究の主旨を理解してもらい、小学校(小学部)、中学校(中学部)、高等学校(高等部)に役割分担を決めた。 1月に二度目の研究協議会を開催し、13名の協力者を招聘して部ごとにグループディスカッションをしてもらった。この時点で文科省の構想が当初より後退しており、小学校への外国語学習の導入の時間数が減ったことがわかった。 CAN-DOリストの作成についても、都道府県の教育委員会から求められることはなくなったようで、聴覚障害者独自のものを作成しやすくなったようにも見受けられる。 2度の研究協議会は情報交換のレベルであったので、たたき台を作成して翌年度(最終年度)につなぎたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究協議会に協力者のほとんどが参加し、実質的な内容のある意見交換ができ、方向性が見えてきた。
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今後の研究の推進方策 |
聴覚障害者が英語を学習する際に段階別に押さえるべきことを列挙する。小学校(小学部)と中学校(中学部)までは統一した一つのものを提案する。高等部については進路別、需要別に、高等教育に進むために必要なリストや、専門技術の習得に関連したリスト、実生活に即したリストなどが必要になることが考えられる。 新任教員向けの手引きも作成したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
英語教育の盛んな韓国への視察を計画していたが、研究協力者らの都合が調整できなかったため、前年度の繰越も含めて、使い切れなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
韓国ならびにアメリカ合衆国への視察を計画している。
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