環境教育/ESD実践をリードする教員養成のあり方については従来から課題であり、教科化の議論もたびたび浮上するなかで、従来注目されてきたのは、環境教育教科を有し、その教員養成のための学科も置いている韓国である。そこで本研究では、日本における教員養成のあり方を検討するうえで、環境教育/ESDの制度化についての日韓比較を行った。結果、韓国では環境に関する科目(選択科目)の選択校が少ないため、免許取得を十分に生かしきれていない現状があるものの、環境教育の体系化への意識化と教師の専門家としてのアイデンティティに寄与していた。一方、日本では、ESDの制度化が顕著であることが明らかとなった。
|