本研究は,中学生における合唱コンクールを題材として特別活動の指導と評価の在り方について検討している。ここでは,2年間にわたり合唱コンクール後の生徒の自由記述を収集し,質的に分析しながら,特別活動の指導と評価の在り方を提案することを目的とする。 分析の結果,(1)全学年共通した変化として生徒は自己中心的な視点から他者存在の視点へと移行していくこと,(2)(1)に加え学年によって視点が異なるという特性が見られること,(3)3年生にとっての学校行事の重要性が示唆されることなど,特別活動の指導と評価の在り方に提案がなされた。
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