最終年度は、児童生徒のためのICT活用による教材・教具の開発、および、小学校理科や算数の単元における学習指導案の作成、題材の提案に関しての実態分析による研究を論文として投稿して、岐阜大学 カリキュラム開発研究によって、教員や学校教育関係者に公開した。 また、補助事業期間(平成27年度~令和3年度)における、学校教員と協力して実施した基礎研究の教材開発、ICT活用、体験的学習、学習指導、子どもの変容などを総整理しつつ分析した。今後は、これらの基礎研究データを教員や学校教育関係者、学部や大学院生、興味をお持ちの社会人などに、わかりやすく整理して公表を考えている。 なお、本年度も新型コロナ感染症拡大の影響から、小・中学校での質問紙調査や授業実践が困難な状況のため、教材・教具への児童生徒による評価は不可能であった。この点が課題である。しかし、昨年度のように、将来教師を目標にした教員養成学部の学生さんを被験者として、教材教具、学習指導案、ワークシート、題材に関しての質問紙調査ができたことが救いである。 最後に、本研究に関しまして、補助事業(基礎研究(C))に交付決定くださいましたこと、1人の研究者として非常に幸いでした。心より御礼を申し上げます。本研究への助成金によって得られた結果は、子どもたちのため、教師のため、国民のため、種々の方法によって公表したり、教育や行政主催によるワークショップの企画・提案などに役立たせたいと考えております。
|