本研究の最終的な成果は,小学校音楽科の授業における活用を想定した2つの教材《ステージ(Stage)》,《サンカプレイ(Sanka Play)》を開発したことである。《ステージ》は,児童一人ひとりが自らの「得意な表現」,「やってみたい表現」の組み合わせや順序を考えながら様々な表現が混在した作品をつくることのできる教材である。《サンカプレイ》は,タブレット端末の通信機能を使用して,聴衆の立場にある児童がステージ上の即興演奏に参加することのできる教材である。 なお,上記の成果に至る過程において,アメリカの作曲家ジョン・ゾーンの考案した集団即興演奏の方法《コブラ》の特質を,複数の視点で考察した。
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