本研究は、「いじめ問題=学校教育の問題」という枠組みを再考し、メディア論の観点から「いじめ問題」を捉え、いじめ自殺を回避する教材と教育プログラムを開発した。コミュニケーションの問題としていじめを捉えなおし、児童・生徒による現実構成へ介入する可能性を明らかにした。 具体的には、現実構成としての学習を提唱し、概念学習を通した教育プログラムを構築した。このプログラムは、イギリスのメディア教育、特にバッキンガムのメディア制作の教育実践との連続性を有している。本研究は、それが道徳教育における話し合い活動や特別活動における学級会活動、すなわち集団活動において有効性をもつことを明示した。
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