本研究は、2015(平成27)年4月から2018(平成30)年3月までの3年間において、重度重複障害者のコミュニケーション指導における効果的な支援方法を検討した。 結果、①療育者が感じたビデオ分析では確認が難しいわずかな動きを療育者間で共有する、②印象を視覚化し観察ポイントを定める、③療育者が対象者へのアプローチに対し、着目した動きへのフィードバックや対象者への注目を促す、④上記3点を合わせた支援が「重度重複障害者の反応を引き出すかかわり」としての意味づけや「刺激への応答行動として意味性を持たせる」ことにつながる、ことが示唆された。
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