本研究の目的は,継続的で濃厚な医療的ケアを必要とする超重症児の学習活動について,共創コミュニケーションの観点を踏まえた実践を重ね,映像資料を収集・蓄積し,その実相と学習活動を促進する諸条件を明らかにすることであった.その結果,超重症児5事例の教育相談場面における映像資料を総数269回分を収集することができた.また,各事例の学習活動の経過を整理し,子どもから自発された表出を確認しその意味の共有を志向するやりとりを重ねるなかで学習が展開するなど,共創コミュニケーションの観点を踏まえた実践が超重症児の学習活動に促進的に関与することが示唆された.
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