晴眼者対象に文字サイズ4段階で,表示形式・文字サイズが読速度に与える影響を実験的に調べ,固定形式が文字サイズの拡大に伴い最も小さいサイズで読速度が低下した。擬似状態と一貫性がなかった。文字サイズ7段階で,同手続きで実験し,全ての表示形式で読速度低下を確認した。弱視者の読速度の多重比較結果と比較し,表示形式の大小関係の一致率は81%,文字サイズは0%であった(第5研究)。同環境で晴眼者の最大文字サイズを算出した結果,先行実験の多重比較と同結果となり,Mansfieldのアルゴリズムの適用可能性を示した(第6研究)。弱視者を対象にtest-retest法により十分な信頼性が保たれれた。
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