研究課題/領域番号 |
15K04563
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
一木 薫 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30509740)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 自立活動 / 現職研修 / 教育センター / 校内研修 / 教師の成長 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、以下の4点に取り組んだ。 1.自立活動の指導における実態把握から指導目標・内容の設定に至るプロセスを可視化した実践事例集の作成:教科と異なる自立活動のカリキュラム構造と、自立活動の理念に即した指導目標・内容設定に至るプロセスについて説明した上で、各障害(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、知的障害、重複障害、通常学級で学ぶ落ち着かない子ども等)の事例を想定した実践事例集(「自立活動の理念と実践」)を作成した。 2.アンケート調査結果の分析:昨年度、全国の教育センターを対象として実施した自立活動の指導に関する研修の実態調査の分析を行った。 3.インタビュー調査の実施:「2」の全国の教育センターを対象とした調査で特徴的な回答の見られた教育センターを選定・訪問し、研修の企画意図や成果及び課題等に関するインタビュー調査を実施した。 4.自立活動の指導における教師の成長のプロセスに関する検討:教育センターにおける自立活動の指導に関する研修を担うA県の指導主事、及び、特別支援学校(肢体不自由)における自立活動の指導に関する研修を担う自立活動専任教師と共同で、これまでに実施した調査結果(特別支援学校(肢体不自由)における自立活動の研修の実際と教師の実態に関する調査結果、「2」の調査結果)に基づき、自立活動の指導における教師の成長のプロセスについて協議・検討を重ね、成長のプロセスモデルの試案を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査の対象として想定していた都道府県の教育センターのうち、熊本県については、熊本地震の影響により予定通りに実施できなかったため。また、研究者自身も実家が被害を受け、その後の対応に追われたため。
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今後の研究の推進方策 |
自立活動の指導における教師の成長のプロセスの検証と並行して現職研修モデルの作成に速やかに着手する。インタビュー調査の追加実施については、早期に対象との連絡調整を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査の対象として想定していた都道府県の教育センターのうち、熊本県については、熊本地震の影響により予定通りに実施できなかったため。また、研究者自身も実家が被害を受け、その後の対応に追われたため、研究の遂行に遅れが生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
できるだけ早期にインタビュー調査及び協議を実施し、計画に沿った研究の遂行に努める。
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