研究課題/領域番号 |
15K04566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
片岡 美華 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (60452926)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 自己権利擁護 / 自己理解 / 提唱力 / 発達段階 / 障害理解 / 教育的プログラム / 事例検討 |
研究成果の概要 |
本研究では(1)セルフ・アドボカシー(SA)プログラム実践による自己理解の発達的変容(2)SA行使時の周囲の受け止めや必要な支援(3)SAスキルの維持と活用の実態とSAの高次化理論仮説について検討した。発達障害のある8、12、14歳児に対してSAプログラムを実施し、内容分析を行った。また18~22歳の学生、SAプログラム修了生、教員や保護者への聞き取り調査によりSA活用と支援獲得の状況、意欲の変化等分析した。結果、肯定的評価を伴う信頼関係のもと、言語理解力の向上や視覚支援を伴う対話の客観化が有効であった。スタッフ育成についても調査し要点を明らかにした。
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自由記述の分野 |
特別支援教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己選択・自己決定を伴った社会参画は障害者にとって重要であり、その際に生じる社会的障壁に対して合理的配慮を求めることは権利の一つである。合理的配慮は当事者の意思の表明に端を発するが、この際、障害特性を自分で理解した上で支援を求めていく力が重要であり、これはSAと言える。本研究では、外面から特性がわかりにくい発達障害者に対してSAをどのように培い、また彼らが自己理解においてどのような変容を見せるかを明らかにした点が意義深い。期間中に学習指導要領の改訂があり、SA力は今後求められる力として学校教育でも活用できるものとして期待できる。
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