子どもの数概念に関する心的表象を数直線課題によって調べると、一般的に低学年の児童では対数的な表象が多く見られ、高学年の児童になるに従って線形の表象を示すことが知られている。本研究は、従来の数直線課題をJavaアプリケーションに移植して、市販のタブレット機器で測定できることを企図した。これにより、一度に多くの児童を対象に測定することが容易になり、また測定に関するヒューマンエラーを減らす利点もある。また対数表象から線形表象への変化は、算数困難のある児童で異なる可能性が示唆されている。本研究では、先行研究により算数障害のある児童のスクリーニングの可能性について検討した。
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