本研究の目的は、申請者が独自に開発した「ナノ界面構築法」を基盤技術としてナノ粒子界面の最適化を行い、血中に存在するアルツハイマー認知症に関与するマイクロRNA(miRNA:バイオマーカー)を検出・定量できるシステムのプラットフォームを確立することである。具体的には、金ナノ粒子界面におけるDNAハイブリダイゼーションにおいて、金ナノ粒子界面の構造の最適化を行なった。さらに、DNA/PEG化金ナノ粒子とDNA化磁性粒子を組み合わせた、酵素・装置フリーなmiRNAの比色検出システムを構築した。以上のことから、この手法はアルツハイマー認知症の早期診断システムの開発に有用なツールである。
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