熱電発電は熱電材料を用いて温度差から電力を得る技術であり,無駄に捨てている廃熱を電力として有効利用する新技術として注目を浴びている.熱電発電の産業応用のためには,低コストで大面積・高密度の熱電デバイスを作製することが求められており,国内外の多くのグループがプリンティング熱電デバイスの開発研究を行っている.本研究課題において我々は,プリンティング用Bi-Te系熱電インクを開発し,(1)熱処理条件とナノバルク中での結晶配向を制御することにより,市販品と同等の性能を実現することに成功した.また,(2)インプリンティング技術を導入することにより,微小サイズの熱電素子パターンを得ることに成功した.
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