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2017 年度 実績報告書

空間分解能を備えたイメージングXAFSによる異種元素間の化学的相関分析

研究課題

研究課題/領域番号 15K04739
研究機関国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

岡本 芳浩  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 物質科学研究センター, 研究主幹 (70370369)

研究分担者 塩飽 秀啓  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 物質科学研究センター, 研究副主幹 (10222043)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードイメージング / XAFS / 元素マッピング / 化学状態 / ガラス固化体
研究実績の概要

イメージングXAFSによる異種元素間の相関解析の集大成として、H28年度に達成した2元素間の解析を3元素に拡張する作業を実施した。分析対象として、H28年度にRuとRhの相関解析で成果をあげたガラス固化体模擬試料をとりあげ、RuとRhに加えて、Zr、MoおよびPdを第3の元素の候補として、イメージングXAFSデータを収集した。初歩的な解析の結果、ZrとMoについてはRuおよびRhとの相関が低いことが見込まれ、Pdに強い相関関係が認められたので、Pdを第3の元素とし、Ru、RhおよびPdの3元素間の相関解析をH29年度の対象とすることにした。イメージングXAFSデータの収集と同時並行で、これまでの2元素間の相関解析の解析ソフトウェアを3元素仕様に拡張することを進めた。解析ソフトウェアの拡張作業は、H29年度の早い時期に終了したが、相関関係がこれまでのRu-Rhの1対から3対に増加し、さらにそれらの比較評価パラメーターが加わり、実質的に6倍のデータ処理量となり、解析処理に要する時間が膨大になることが判明した。それでも、3元素間の相関解析を実施して、RuよりもRhにおいてPdの化学形との相関が強いことを明らかにするなどの新しい成果を得た。H29年度後半では、他の模擬ガラス試料への適用を進めた。データ処理に要する時間の問題は、解決には至らなかったものの、並列処理によって解決できる見通しを得た。情報発信としては、H29年度内に3件の学会講演を行うとともに、この研究課題において得られた成果を含むイメージングXAFSに関するトピックス記事を日本放射光学会誌に投稿した(H30年夏期に掲載予定)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 放射光XAFSおよびイメージングXAFS法による模擬ガラス試料中のロジウム元素の化学状態分析2017

    • 著者名/発表者名
      岡本 芳浩、永井 崇之、塩飽 秀啓、猪瀬 毅彦、佐藤 誠一
    • 雑誌名

      日本原子力学会和文論文誌

      巻: 16 ページ: 180~190

    • DOI

      https://doi.org/10.3327/taesj.J16.024

    • 査読あり
  • [学会発表] ガラス固化技術高度化のための放射光XAFS研究2018

    • 著者名/発表者名
      岡本芳浩、永井崇之、小林秀和、塩飽秀啓、菖蒲康夫
    • 学会等名
      2017年度量子ビームサイエンスフェスタ
  • [学会発表] イメージングXAFSによる異種元素間の化学的相関解析2017

    • 著者名/発表者名
      岡本芳浩、永井崇之、小林博美、畠山清司、塩飽秀啓
    • 学会等名
      2016年度量子ビームサイエンスフェスタ
  • [学会発表] 流下試験ガラス固化試料のイメージングXAFS分析2017

    • 著者名/発表者名
      岡本芳浩、永井崇之、塩飽秀啓、関克巳、小林博美、本間将啓、畠山清司
    • 学会等名
      第49回溶融塩化学討論会

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公開日: 2018-12-17  

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