研究課題/領域番号 |
15K04789
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
兼田 正治 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (60204575)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | graded induction / translation functor / Koszulity |
研究実績の概要 |
当該年に発表された阿部紀行との共著論文"The Loewy structure of G1T-Verma modules of singular highest weights"について述べる。 正標数のReductive group Gのmaximal torus Tと,GのFrobenius kernel G_1に関するG_1T-Verma modulesはそのformal characterが分かっており,そのcomposition factorsの決定は,G_1Tの既約指標,更には,Gの既約指標の決定にも繋がる重要な問題である。標数が十分大きいときには,既約指標は分かっており,最高weightがregularの場合には,G_1T-Verma modulesのLoewy structureがrigidであり各Loewy subquotientsのcomposition factorの決定も,1989年のAndersenと小生,2015年の阿部と小生の共同研究により分かっていた。当該論文では,一般の最高weightについても,標数が十分大きく既約指標は既知として,G_1T-Verma modulesのLoewy structureがrigidであり,そのsubquotientsを決定した。先のAndersenとの共同研究では,irreducible modulesのwall-crossing functorによるimageのheartの半単純性を用い,阿部との共同研究では,Andersen, Jantzen, SoergelによるG_1のprincipal blockのKoszulityを用いた。ここでは,Simon RicheによるG_1のblock algebrasがKoszulであることを使う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Gros, M.との共同研究により,単連結半単純代数群の表現に関するFrobenius contractionが,good filtrationやinjectivityを保つことが分かっている。 G_2型のflag vriety G/P,Pはshort simple rootについてのSL_2をLevi部分群として持つparabolic部分群,の構造層のFrobenius direct imageの構造を決定している。
|
今後の研究の推進方策 |
上記共同研究の継続と,G_2型のflag vriety G/B,BはGのBorel部分群,の構造層のFrobenius direct imageの構造を決定したい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度に有意義に使用するため
|