研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3次元空間の2次元図形(曲面)を深く精緻に理解するためには、それらの図形を具体的に構成することがもっとも有効である。一般にはこれらの図形を記述する方程式(非線型偏微分方程式)の解析は困難であるが, 幾何学的によい性質をもつ曲面(ガウス曲率一定曲面, 極小曲面)や理論物理学に由来する曲面(反ド・ジッター時空の極大曲面)は具体的構成法を与えることが可能であることを示した。これらの曲面に対する研究手法を与えた点が本研究の学術的意義である。本研究成果を得る過程で得られた研究手法は他の問題(磁場軌道,重調和写像)や工業意匠設計(美的曲線)にも応用できた点にも価値がある。
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