4次元ユークリッド空間内の完備極小曲面のガウス写像の像の性質の研究を行った.特に,除外値数の上限や一意性定理といったガウス写像の値分布論的性質の最良の結果とその幾何学的解釈を与えた.またその応用として,複素2次元空間内の完備極小ラグランジアン曲面のガウス写像及び4次元ユークリッド空間内の向き付け不可能な完備極小曲面の一般化されたガウス写像の像の大きさの最良の評価を与えた.また,3次元ローレンツ・ミンコフスキー空間の極大曲面および3次元ド・ジッター空間内の平均曲率1の曲面の解析的延長とそれに関連した大域的性質を調べた.
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