研究成果の学術的意義や社会的意義 |
考察の対象が複雑な場合,適当な同値関係を導入して考察の対象を簡単なものにすることは,日常生活でも良く行います.このような操作を抽象的に研究するのがホモトピー論ですが,より直観的な幾何的に展開しても納得できる意味で同値であることがGrothendieck,Kanらにより知られています.そして,Hopkins-Smithらにより,幾何的対象の客観的データを与えるコホモロジー論というものを用いて,更なる同一視を要請した安定ホモトピー論において,有る階層構造が得られました.本研究は,このような古典的ホモトピー論を含むA1(安定)ホモトピー論への大域的性質への応用と,代数幾何自身への応用が期待されます.
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