研究課題
基盤研究(C)
非平衡統計力学に於けるマルコフ過程の模型として可積分なものを構成した.1次元格子上の非対称な確率的動力学に従うn種類の粒子系として定式化され,既存の多くの模型を包括している.四面体方程式や量子群の結晶基底の理論との関係を解明し,定常状態の行列積表示を得た.これにより定常確率について知られていた組合せ論的アルゴリズムの表現論的起源を明らかにした.またn=2の場合に粒子密度や流れの厳密な結果を導き,模型の持つ物理的様相を定性的,定量的に明らかにした.
数理物理学