複素線形偏微分方程式について(1) 時間変数の多項式係数を持つ方程式の局所正則初期値問題の発散級数解がボレル総和可能であるための十分条件を、初期値に対する大域的増大度によって与えた。(2) 初期値が大域正則な場合に、制限付き典型的方程式の発散級数解がボレル総和可能であるための必要十分条件を与えた。 典型的なq-差分微分方程式の初期値問題の形式級数解について(3) 収束するための必要十分条件、発散する場合に、発散解の漸近解の存在、そして、漸近解の一意性、すなわち、発散解のボレル総和可能性を特徴付けた。(4) 初期値が大域正則な場合に、発散解のボレル総和可能性を特徴付けた。
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