研究実績の概要 |
2015年度から2019年度までの期間で研究を進めている「各種エントロピーを巡る展開および可測力学系と位相力学系との作用素論的基礎研究」について、2019年度は本研究の最後の年であったため、これまでの研究結果を論文として纏めることと研究成果の発表を積極的に進めた。次に列挙するように研究はおおむね成果をあげることができた。研究発表としては6月21日から24日の間に東洋大学で開催された国際研究集会The Fifteenth Workshop on Numerical Ranges and Numerical Radii において22日に「Numerical ranges of Banach space operators」題名で研究発表を行った。6月27日から6月29日の間で開催された国際研究集会 KOTAC2019に参加し、27日には「UCP maps arising from operator algebra inclusions」の題名で長田まりゑが講演を行い、棚橋浩太郎は「On n-normal operators and others」の題名で研究発表、また28日には長宗雄が「Numerical range of a Banach space operator」の題名で研究発表を行った。10月23日から24日の間に京都大学数理解析研究所で開催された研究集会「順序を用いた作用素の構造研究と関連する話題」に参加し、23日に長宗雄は「Approximate point spectra of m-complex symmetric operators and others」及び「Remarks on conjugation and antilinear operators and their numerical range」の題名2つを発表し、24日には棚橋浩太郎が「クラス p-wA(s,t) 作用素上の spectral continuity」の題名で研究発表を行った。さらに Banach 空間上の conjugation について研究を進めている。
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