研究成果の概要 |
本研究課題において,可換Banach環上の乗法的スペクトル保存写像の構造を解明するとともに,関数空間上の全射等距離写像の構造を調べた.特に閉区間[0,1]上の連続微分可能な複素数値関数全体C1([0,1])に対しては,これまでに複素線形性を仮定した上で,全射等距離写像が特徴付けられ, C1([0,1])のノルムごとに個別の証明が与えられていた.本研究課題においては,これまで独立に扱われていた手法を統一的に証明する方法を発見し,さらに複素線形性を仮定せずに全射等距離写像を決定することを可能とした.
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