新星の光度曲線は加藤の新星風理論で記述できる。これに基づき光度曲線解析の手法を独自に開発し、多数の新星の白色矮星の質量等を求めた。また色等級図上の進化には共通点があることを発見し、それを用いて距離と星間吸収を求めた。回帰新星 M31N 2008-12a(Ia型超新星の親天体候補)の毎年の爆発を国際共同観測で詳細に解析した。また質量が増加している白色矮星は、定期的にヘリウム核燃焼による爆発をおこし、そのさいシリコンなどの重元素が合成される。このような天体が超新星爆発をおこすと、爆発の初期に観測される高速吸収線が説明できることを理論的に示した。
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