現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
偏光観測データから磁場を導出する手法の開発は予定より早く進展し、予算の前倒し請求を行って計算環境を整え終えた。 既存の磁場データを利用した研究は、ひので衛星のデータを用いた論文をすでに2015年2月に出版しているが、新しいデータまで含めた研究を2015年9月のひので国際会議(北アイルランド、ベルファスト市)で発表した(Otsuji, Sakurai, Kuzanyan, and Hagino)。しかしその後、研究員であった大辻の京都大学への異動、共同研究者のKuzanyan(日本学術振興会外国人招へい研究者)のロシアへの帰国などがあり、まだ論文化できていない。国立天文台と、中国科学院北京天文台が運用する類似の磁場観測装置とのデータの相互比較の論文(Xu, Zhang, Kuzanyan, and Sakurai)はSolar Physics誌に投稿し、現在改訂中である。 以上をまとめて、計画より進んだ部分と若干遅れた部分があり、総合して(2)おおむね順調、と自己評価した。
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