ヒッグス有効ポテンシャルの処方箋依存性を、一般の非最小限結合がある場合について調べた。有効作用に対するフェルミオンの輪補正を簡単化したヒッグス湯川模型において計算した。経路積分の測度がアインシュタイン枠で簡単になる場合とジョルダン枠で簡単になる場合を調べ、両者で得られる有効作用が、測度の変換からくる四次発散する項を除いて同一になった。相殺項形式において、いわゆる処方箋1と2の違いは、ログ発散を相殺する相殺項の取り方の違いから来ることを明確にした。この違いはあらゆる高次元演算子を含む木ポテンシャルの取り方に吸収できることを示した。ゲージ運動関数の非最小限項を用いて大きな場の値における有効4点結合の走りを凍結することにより平坦なポテンシャルを得る機構を提唱した。 ハドロン衝突器におけるヒッグスの対生成が追加の中性スカラーにより増大する一連の模型を調べた。中性スカラーは新しい色付き粒子の輪による糊子融合でつくられ、標準模型ヒッグスとの混合を通じてヒッグス対に崩壊する。このような色付き粒子は、ディラトン模型におけるトップ/ボトム相棒、あるいは、3重項、6重項、8重項の、それぞれレプトクォーク、ダイクォーク、カラロンと呼ばれる色付きスカラーでありうる。大ハドロン衝突器(LHC)における最新のデータから実験の制限を求め、LHCと将来円形衝突器(FCC)における展望を調べた。 ヒッグス・ポテンシャルが縮退した真空を持つ場合に、最近提唱された丘登りインフレーションの考えを用いて、宇宙のインフレーションをヒッグス場で実現できることを提唱した。得られたインフレーションの予言は普通のヒッグスインフレーションから有意なずれを示す。 ヒッグス場がインフレーションを引き起こしたという一般的な仮定から、スカラー・テンソル比に対して下限がつけられることを示した。
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