クォーク・レプトンの世代構造の謎に「クォーク・レプトンの世代問題」がある。この問題を解明するために、余剰次元に点状相互作用をもつ模型を考察した。そこでは、世代数が点状相互作用の数として与えられることが明らかになった。また、点状相互作用をもつ5次元余剰次元模型において、カシミアエネルギーの最小化によって余剰次元のサイズの安定性、および、クォーク・レプトンの質量階層性を導くことに成功した。これまでの模型は、余剰次元のサイズやクォーク・レプトンの質量階層性は手でパラメータを決めていた。我々は、それらのパラメータをカシミアエネルギーを最小化することによって、ダイナミカルに決定することができた。
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