ニュートリノのフレーバー混合の標準的な枠組みに関しての知見が蓄積されてきた昨今、近未来のニュートリノ実験で探求できる新物理に注目が集まりつつある。ニュートリノのフレーバーに依存する非標準相互作用はその一つである。実は太陽ニュートリノと長基線原子炉ニュートリノ実験カムランドの質量自乗差に違いがあることが指摘されており、その違いが非標準相互作用からのニュートリノの物質効果によるものではないかという仮説がある。この研究では、将来のハイパーカミオカンデにおける大気ニュートリノ観測実験とT2HKK実験・DUNE実験が非標準相互作用に対してどれだけの感度があるか等に関して詳細に議論した。
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