2+1フレイヴァードメインウォール法格子量子色力学で格子切断運動量を約1.38GeV/c、π中間子の質量を約249および172MeVに設定した二つと、格子切断運動量を約1.73GeV/c、π中間子の質量をほぼ現実の値の約139MeVに設定した一つのアンサンブルを使った核子構造の計算が大きく進捗した。前二アンサンブルでの核子質量とアイソベクトル極性・軸性両荷電とテンソル・スカラー両結合の計算を完了し報文を出版した。もうひとつのアンサンブルでもこれらの物理量の計算が進捗し、特に核子励起状態の影響を世界で初めて極性荷電で確認した。また軸性荷電の計算値が実験値よりやや小さいこともほぼ確認した。
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