相関ガウス関数法を用いて原子核のクラスター状態に代表される強い多体相関記述の一連の研究を進め、宇宙核物理に関する研究成果も多数得た。芯核とのパウリ原理を考慮しつつ、芯核周りの4核子の殻模型状態とクラスター状態を同時に記述し得る方法の定式化を行い、挑戦的な5体計算の計算コードを開発することができた。しかしながら、必要とされる模型空間が非常に大きいため、波動関数の完全な収束を得るためにはさらなる実行時間が必要である。より効率的な計算アルゴリズムの検討も含め、研究期間終了後も引き続き検討を続け、12C+α放射性捕獲反応の信頼のおける評価を行いたい。
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