連星中性子星合体がショートガンマ線バーストの中心動力源となりえるかという問いは高エネルギー天体物理学の未解決課題の一つである。連星合体では一般相対論的重力、ニュートリノ放射、強磁場、核密度状態方程式すべてが本質的なるため、数値シミュレーションが唯一の手立てとなる。2017年8月17日に人類史上はじめて観測された連星中性子星合体からの重力波イベントにはガンマ線バーストが付随していたと結論付けられているが、どのような物理過程でガンマ線バーストが駆動されているかはいまだに良く分かっていない。本課題では数値相対論―磁気流体ニュートリノ輻射流体コードの開発と最適化を重点的に行った。
|